愛するクラブにゲームで貢献。グリーズマンのeスポーツチームがマルセイユと契約
2020年12月04日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ

フランスの名門サッカークラブ、マルセイユと、FCバルセロナでプレーするフランス代表選手、アントワーヌ・グリーズマンがパートナーシップ契約を結んだ。と言っても、これはeスポーツのニュースである。
アントワーヌ・グリーズマンが、弟のテオ・グリーズマンと共にeスポーツチーム「Grizi Esport」を設立したのは、今年1月。「Grizi Esport」は、世界的人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」「League of Legends(LoL)」「レインボーシックスシージ(R6S)」「Counter-Strike: Global Offensive (CS:GO)」、そしてサッカーゲーム「FIFA」という5つのゲームで活動している。
マルセイユにとって初めてのeスポーツ進出となる今回のパートナーシップ契約では、2020-21シーズンの「FIFA」の大会で、GriziEsport に所属する2人のプレーヤーがマルセイユ代表として参戦する。ちなみに、「FIFA」は複数の大会を主催しており、2人のプレーヤーはFIFAグローバルシリーズとFIFA eClubワールドカップのほか、ゲームのパブリッシャーであるEASportsとフランスのプロサッカーリーグ連盟(LFP)が主催するeLigue1に参加予定と報じられている。
GriziEsportには、昨年のeLigue1でサンテティエンヌ代表としてプレーし、優勝したeプレーヤーが所属。さらに、マルセイユとの契約に先立ち、元FIFAeワールドカップ準決勝進出者で、昨年のeLigue1でもリヨン代表としてベスト8に入ったeプレーヤーを獲得した。フランス国内だけで「FIFA」のユーザーは900万人いると推定されているが、この2人を擁するマルセイユは、eLigue1優勝候補といえるだろう。
今回の契約は、アントワーヌ・グリーズマンが幼いころからマルセイユのファンだったことが背景にある。現役プレーヤーが、ゲームを通すことで自分が愛するクラブに貢献するという新しい形のパートナーシップが、誕生した。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g
-
【求人情報】スポーツ推進部 会計年度任用職員募集/オリンピック・パラリンピック準備局
職務内容地域スポーツ推進専門員(各種地域スポーツ施策に関わる事務)スポーツ普及専門員(各種スポーツ大会やイベント等の実施に関わる事務)競技力向上専門員(競技力向上事業に関わる事務)募集人数地域スポーツ
-
【求人情報】 西宮市部活指導/高校硬式テニス部トレーニング指導担当
種目:高校硬式テニス部場所:兵庫県西宮市にある私立学校期間:2020年11月〜(契約は年度更新となります)曜日:平日週1回・土曜日午後を予定時間:2時間程度 / 回(土日、祝日の場合には3時間程度)報
-
【求人情報】営業および管理業務担当社員募集/スポーツ等、ファンクラブ運営企業
【事業内容】・スポーツやアーティストを中心とするあらゆるコミュニティのファンクラブ運営事業・クラブ/チームのマネジメント事業及びコンサルティング事業・コンテンツ販売事業(書籍出版・セミナー事業・DVD
