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苦境に立たされるイングランドサッカー 無観客試合の継続決定でクラブの消滅危機も

2020年10月06日 コラム Written by 川内 イオ

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新型コロナウイルスは、イングランドのプロサッカークラブの経営に深刻な打撃を与えているようだ。

ウイルスの感染拡大を防ぐため、これまで無観客で開催されてきたイングランドのスポーツイベントだが、10月より段階的に観客の入場を認める方針だった。しかし、感染が再び急拡大しているため、イギリスのボリス・ジョンソン首相は9月22日、10月以降も無観客を継続し、来年3月まで入場制限を続ける可能性があるとした。

サッカーのプレミアリーグは昨シーズン、リーグ短縮と無観客試合によって7億ポンドの損失を出しており、現在も毎月1億ポンドを失っていると声明を出したが、実質1部のプレミアリーグに次ぐ2部から4部に相当するイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)も、危機的な状況にある。

今年8月、EFLの放映権を持つスカイスポーツは、無観客試合で収益を失っているEFLのクラブへの救済措置として、テレビ放送されない試合に限り、各クラブが独自のプラットフォームでライブ配信することに合意した。

この合意により、EFLの72クラブはライブ配信をスタートし、シーズンチケット保有者に対してホームゲームの場合は無料で、非保有者には10ポンドで観戦できるようにした。しかし、焼け石に水だったようだ。2020-21シーズンが開幕してから最初の2週間で計15万人がEFLの試合をライブ配信で観戦したが、この視聴者数は、昨シーズンの平均観客数の40%にすぎない。

現地メディアに対し、EFLのチェアマンは「昨シーズンは5000万ポンド(6400万ドル)を失った。今シーズン、すべての試合が無観客になった場合、さらに2億ポンド(2億5700万ドル)を失うことになる」とコメント。現地報道によると、無観客試合が1シーズン続いた場合、EFLでは消滅の危機に瀕するクラブも出てくるという。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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