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NBAがプレーオフでファン向けに「プライベートグループチャットシステム」を導入

2020年09月04日 コラム Written by 川内 イオ

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日本時間8月18日(現地17日)から始まったNBAプレーオフ2020では、新たな取り組みが行われている。

新型コロナウイルスの影響で今シーズンは無観客試合となり、ファン同士が自宅で集うことも難しくなっているなかで、ファンとともにプレーオフを盛り上げるために、NBAとメディアパートナーのテレビ局・ターナースポーツは、ソーシャルストリーミングプラットフォームLiveLikeと提携を発表。LiveLike の「ウォッチパーティー」機能を導入することで、プレーオフについてファンがリアルタイムにチャットをして盛り上がることができる、プライベートグループチャットシステムをリリースした。

LiveLike はもともと放送局向けにスポーツに特化したVRプラットフォームを開発していたが、その後、ソーシャルビューイングサービスに移行。2018年のFIFAワールドカップやNFLのスーパーボウルなど、他の主要なスポーツイベントでも「ウォッチパーティー」機能を提供してきた。最近では、イギリスの放送局スカイスポーツと組んで、サッカーのプレミアリーグでも導入された。

NBAのファンは、ターナースポーツとNBA TVで放送されるプレーオフのゲームに関して、独自のリンクを共有して他のユーザーを招待し、プライベートグループを作成できる。モバイルデバイスやパソコンで試合を見ながらコメントを投稿すると画面上に表示され、ファン同士がコメントをやり取りすることで、まるで一緒に観戦しているかのようにプレーオフを楽しめるようになる。

同様の機能をゲーム実況プラットフォーム「Twitch」(ツイッチ)も提供しており、スポーツ界で採用が進んでいる。新型コロナウイルスの収束の目途が立たないなかで、今後はライブチャット機能を実装するリーグが増えるだろう。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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