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22年ぶりにロサンゼルスに戻ったラムズ 今回はファンの心をつかめるか!?

2016年04月02日 コラム Written by 川内 イオ

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 今年1月、NFL(米アメリカンフットボールリーグ)では、どのチームが空白地帯のロサンゼルスに移転するのかが注目を集めていた。
 ロサンゼルスにはもともとラムズとレイダースが拠点を置いていたが、弱小で不人気だったため興行収入が低迷したことなどが影響し、1994年にどちらも別の土地に移転。以降、22年間、ロサンゼルスをホームタウンとするチームはなかった。

 しかし、ロサンゼルスは全米屈指のテレビマーケットを持っており、ホームタウンとした場合に得られる放映権料は大きな魅力だ。そこで過去数年、複数のチームがロサンゼルスへの移転を検討してきたのだが、スタジアムの確保など諸々の事情で難航。ようやく今年に入り、ロサンゼルスへの返り咲きを狙うラムズとレイダースのほか、サンディエゴ・チャージャーズがロサンゼルス移転の申請書類をNFLに提出し、1月12日、ラムズの移転が許可された。

 移転の決定打となったのは、ラムズのオーナー、スタン・クローンキー氏がロサンゼルス郊外のイングルウッドに19億ドルの私財を投じて建設する8万人収容の新スタジアムの存在だ。スタジアムは2019年に完成予定で、それまでは別のスタジアムでプレーする。

 ロサンゼルスを本拠地とすることで、ラムズは様変わりするだろう。NFLの公式サイトによれば、テレビを所有する世帯数はセントルイスの21万8000世帯に対し、ロサンゼルス地域は約4.5倍の98万世帯で、その分、視聴者数、視聴率の劇的な伸びが予想され、収入増につながる見込みだ。
 また、エイペックス・マーケティング・グループ(Apex MG)の分析によると、ラムズが新スタジアムを占有する場合、スポンサー契約料とプレミアムシートの売り上げで、年間1億9200万ドル、命名権で年間2500万ドルの収入が予想される。

 NFLのシーズンは10月から翌年4月までのため、ロサンゼルスを拠点に活動するのは次のシーズンから。3月に入り、ラムズの新しいトレーニング施設や活動拠点が続々と決まっている。練習場所はカリフォルニアルーセラン大学のグラウンド、スタジアムはカレッジフットボールのUSCトロージャンズの本拠地メモリアル・コロシアムになった。

 気になるのは、市民の反応だ。今年3月に入ってラムズが発表した内容が、早くも物議を醸している。ロサンゼルスに移転してもセントルイス時代のユニフォームのデザインを変更せず、新スタジアムが完成する2019年までリニューアルしないとしている。
 果たしてこの決断を、ファンはどう受け止めるのか。ラムズは以前、ファンからの支持を失って移転を余儀なくされた。今回はファンの心をつかめるのか、注目だ。


【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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