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バルセロナが2時間で1.4億円を調達。ファントークンでファンとの繋がりを強化へ

2020年06月25日 コラム Written by 川内 イオ

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サッカースペインリーグのFCバルセロナ(以下、バルサ)が、2時間で120万ユーロ(約1億4000万円)を調達して話題になっている。

6月22日、バルサは1単位当たり2ユーロで60万のファントークン「$BAR」をオンライン販売した。48時間限定のセールだったが、2時間も経たずに完売した。購入者は世界106カ国に及んだと報じられている。

このファントークンは、マルタ島に拠点を置くブロックチェーンとフィンテック技術のベンチャー、Chilizと提携して開発された。「$BAR」の所有者は、ファン投票&報酬アプリ「Socios.com」を通してバルサが主催する投票イベントに参加することができるほか、選手たちと交流をしたり、VIPとしてカンプ・ノウで観戦できるなどの特典がある。また、「Socios.com」には「$BAR」所有者用のゲームやチャットなどの機能が搭載される。

プロサッカークラブは大企業や富豪がオーナーを務めることが多いが、バルサは創設時より有料会員「ソシオ」がオーナーを担う。チケットの優先購入権やクラブ会長の選挙などに投票する権利を持つソシオは、世界に18万人いるとされる。しかし、ソシオになるためには条件がいくつかあり、ハードルが高い。

そこで、世界のバルサファンを対象に、オンラインで誰でも購入できるファントークンを販売して、ファンのエンゲージメントを強化しようという狙いがある。

最初の投票イベントはすでに始まっており、バルサのホームスタジアム「カンプ・ノウ」のロッカールームを飾るアートワークについて、複数の候補のなかから気に入ったものに投票できる。このアートワークも、ファンが制作したものだ。

6月24日より、ファントークンはオンライン上で売買が可能になる。価格は、市場の需要によって変動する。

Chilizは今年4月より、イタリア・セリエAのユベントスのトークンの販売も行っているほか、2020年内にパリ・サンジェルマン($PSG)、アトレティコ・マドリード($ATM)、ASローマ($ASR)、ガラタサライ($GAL)、CAインデペンディエンテ($CAI)の販売も予定している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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