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元アスリートが語るスポーツの仕事「やる」から「つくる」へ-Vol.17-元女子ラグビー選手 大島千佳さん(前編)

2019年10月18日 インタビュー Written by Sports Japan GATHER

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 SJNでは、アスリートとスポーツを愛する人でつくる新しいコミュニティーメディア「Sports Japan GATHER(ギャザー)」のご協力を得て、記事提供を頂いております。

 特集『元アスリートが語るスポーツの仕事 「やる」から「つくる」へ』では、元アスリートの方々にセカンドキャリアについて話を聞いています。

 今回は、元女子ラグビー選手で、現在は体育会大学生の就職支援やアスリートのセカンドキャリア支援などを行うアスリートプランニングに勤める大島千佳さんの登場です。

(出典:Sports Japan GATHER『元アスリートが語るスポーツの仕事「やる」から「つくる」へ-Vol.17-元女子ラグビー選手 大島千佳さん(前編)』2019年2月28日)

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「挑戦のきっかけはテレビ番組でした」
大島千佳(おおしま・ちか)さん/33歳
女子ラグビー選手→アスリートプランニング

■未経験だったがトライアウトに合格
 現在、体育会大学生の就職支援やアスリートのセカンドキャリア支援などを行う企業、アスリートプランニングに勤めている大島千佳さん。元プロのラグビー選手という経歴の持ち主である。

「実はラグビーとの出会いは中京大学卒業後、さらに就職して2年ほどたったときだったので、随分と後のことになります。もともと、中学生から大学2年生までハンドボールをやっていました。ただ、大学の監督と意見の相違があり、部を退部して韓国のクラブチームに半年ほどですが留学をしていました。帰国後も実業団チームに所属したのですが、チームのプレースタイルが合わず……、また周りの選手との練習環境や雰囲気のギャップに戸惑い、徐々にハンドボールが『楽しくない』と思うようになりました」

 在学中に、約10年続けたハンドボールをやめる決断を下した大島さん。それでも大学は必ず卒業するという想いは強く、無事に卒業。しかし、他のスポーツをしたいという意欲はもう燃え尽きてしまった。

 卒業後は、大手電機メーカーに就職。デジタルマーケティング事業部に所属し、海外支社と仕事を行うなど、充実した日々を2年間過ごしていた。そんなとき、偶然テレビで『女子ラグビー日本代表トライアウト』の放送を見たことがきっかけとなり、トライアウトを受けることに。

嘘みたいな話だが、彼女のラグビー選手としてのキャリアはこのテレビがきっかけ。そして、日本代表としてスタートを切る。実際、トライアウトを受けたときの気持ちはどうだったのだろう。

「実は、ラグビーは見たことはあってもやったことなんてありませんでした(笑)。もちろん、楕円球に触れることも初めて、ルールもそれほど理解できていない状況の中で、トライアウトを合格して、日本代表になれたので本当に『夢』のようでしたね。

 でも実際、スポーツから2年間も離れていましたし……、セレクションのパフォーマンスもよくなかったので、辞退しようかとも思い悩みました。ただ当時の監督が、ハンドボールを長年続けてきたポテンシャルを買ってくれていましたし、『大島さんは女子ラグビー界の宝になる』と背中を押してくれたので、挑戦を決めました」

■プロのラグビー選手として活動をスタート
 ラグビー選手としてのスタートを切った大島さん。しかし、彼女にはもちろん仕事もあったため、仕事をこなしながらラグビー活動を行っていた。

 会社も入社途中で社員が日本代表になるというケースはなかったものの、代表合宿や試合を公休扱いにしてくれるなど、待遇面も配慮してくれ、全面的に応援してくれ、“二足のわらじ”で忙しい日々を過ごしていた。そんな中で気を付けていることがあったという。

「変な言い方かもしれませんが、ラグビーは趣味だなと思っていました。やはり、お金をもらってプレーしていなかったので、ビジネスではなかったんですよね。だから、あくまでも軸は仕事で、そのときはラグビーありきの人生ではなかったというのが本音ですね」

 ラグビーと仕事を約3年間続けていた大島さん。しかし、27歳の時に会社とラグビーをやめ、実家のある大阪に帰り、会社を設立し新たなビジネスを始めようと考えた。もちろん周囲からは、反対の声も聞こえた。しかし、彼女の意志は変わらなかった。

「代表の監督にラグビーをやめると伝え、代表はここで終えました。しかし、大阪に帰った後もクラブチームでラグビーを続けていました。そして“この試合で引退する”と決めていた直前に首の頸椎をけがしてしまい、自分の中で消化不良となりました。ラグビーが好きだし、まだ終われないという気持ちが強くなった、ちょうどそんなときに、ミキハウスとプロ契約をさせていただくことになりました。プロになり、自分のやりたいことが仕事になって、それでお金を頂けるということがどんなに幸せかと実感しましたね」

 2013年ミキハウスとプロ契約をした傍ら、チーム、用具メーカーとも契約。女子ラグビーのプロ選手となった大島さん。女子ラグビー界で、プロ選手として活動しているのは当時2人だけ。他の人たちは、働きながら競技している選手ばかり、クラブチームで他の選手とのギャップはあったのだろうか。

「チームメイトは、プロだからといって妬みやいざこざみたいなものは皆無で、ゲームキャプテンの私に一生懸命ついてきてくれました。ただ、メディア露出も多かったこともあり“圧倒的なパフォーマンスを出さないといけない!”という意識は常にありましたね」

(後編へ続く)

https://sjn.link/news/detail/type/report/id/312

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[PROFILE]
大島千佳(おおしま・ちか)
1985年生まれ、大阪府出身。中学から大学までハンドボールの選手として活躍。中京大学を卒業と同時にハンドボールをやめ、東芝に就職。会社に入社し3年がたったころに、ラグビーのトライアウトを知る。日本代表になれる可能があるということで挑戦し、合格。約1年半で15人制、7人制共に日本代表入り。2017年11月に、三重女子ラグビーチームPEARLS(パールズ)で現役を引退。現在は、アスリートプランニングで体育会大学生の就職支援を行う。
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(※データは2019年2月28日時点)

【了】

取材・文=グラウンド・グラフィックス
取材協力=スポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート戦略における{アスリートと企業等とのマッチング支援}」
記事提供:Sport Japan GATHER

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