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人気プロテニスプレーヤーがCBD入りスポーツ飲料メーカーと契約

2019年07月30日 コラム Written by 川内 イオ

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 アメリカの人気プロテニスプレーヤー、ジョン・イズナーが新たに結んだスポンサー契約が話題を呼んでいる。契約企業はスポーツ飲料メーカー「Defy」で、一見普通の契約なのだが、Defyは今年5月、世界で初めて大麻草から抽出される成分「CBD(カンナビジオール)オイル」を成分に含むスポーツ飲料をリリースした企業なのだ。

 近年、大麻解禁(ワシントンD.Cと11の州で嗜好用大麻が、33の州で医療用大麻が合法)が進んでいるアメリカでは、精神活性作用や依存性がなく、健康増進に役立つ成分としてCBDオイルを含む飲食物もブームになっており、CBDコーヒー、CBDハンバーガーなどが売り出されているという。

 この流れの中で、元NFLのスター、殿堂入りプレーヤーにしてDefy共同創業者のテレル・デイビスは「自分がNFLに参加していたときにCBDが利用可能だったら、もっと長くプレーできたはず」と公言。共同創設者兼CEOのBeau Wehrle氏は、すべてのアスリートのパフォーマンスを向上させるために、集中力アップ、早期回復を促すこのドリンクを開発したとしている。

 ジョン・イズナーは、テニス界で最初にCBDを扱う企業とスポンサー契約を結んだ選手として、そのパフォーマンスに注目が集まる。

 ちなみに、Defy はCBDをスポーツ界に広げることをミッションに掲げており、「世界3大レース」の一つとして知られるインディ500に参戦するチーム「シュミット・ピーターソン・モータースポーツ」のスポンサーも務めている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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