ホームランを打てたら、シーズンチケットを進呈! 野球ファン垂涎のキャンペーン「Swing for Your Seats」
2016年02月25日 コラム ファンサービス/ファンマネジメント Written by 川内 イオ
野球が好きで、特定のチームのファンであれば、「一度、ホームスタジアムの打席に立ってみたい」と思う人は多いだろう。
あるいは、財布に余裕があったなら、「VIP席のシーズンチケットが欲しい」と思う人も少なくないはずだ。
メジャーリーグ(MLB)の中には、ファンにとってたまらない、この2つの夢を叶えるチャンスを提供するチームがある。サンディエゴ・パドレス、ワシントン・ナショナルズ、テキサス・レンジャーズが行っている「Swing for Your Seats」キャンペーンだ。
ルールは簡単。希望者は、スタジアムのバッターボックスに立ち、ピッチングマシンと対戦。3球勝負でホームランを打つことができれば、チームからシーズンチケットがプレゼントされる。 2月20日にレンジャーズがグローブライフ・パークで行ったイベントでは、18歳以上で、少なくとも1枚のハーフシーズンチケットの料金の25%をデポジットすることが参加条件になった。これは恐らく、誰でも参加可能にすると収拾がつかなくなるため、ある程度のハードルを設けて、もともとシーズンチケットを購入する気持ちがある本当のファンだけを対象に絞っているのだろう。もちろん、大学野球の出身者や元プロは対象外となる。
素人が、メジャーリーグの球場でホームランを打つのは、簡単ではない。そこで、レンジャーズはグラウンド上にいくつかのターゲット(的)を置き、打球が的に命中した場合は選手のサイン入りグッズが当たるとした。
当日、このイベントに参加した20名のうち、1人の男性が見事にホームラン。男性はハーフシーズンチケット2枚分の料金をデポジットしていたため、レンジャーズはデポジットを返却し、さらにアップグレードして4席あるボックスシート(8,500ドル相当)のハーフシーズンチケットを贈呈した。
この男性がホームランを放ったというニュースは各メディアに動画付きで報じられ、オフシーズンの話題づくりとしてもチームに貢献した。
このイベント、日本の球団が開催しても盛り上がることは間違いない。参加条件をもっと緩めて、子どもから大人まで参加できるようにすれば、一大イベントになるだろう。
野球だけでなく、例えばサッカーでフリーキック、ラグビーのペナルティーキックなど、他のスポーツでも応用できそうだ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取 材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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