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NBA主導で、アフリカにバスケットボールの新リーグを設立 YouTubeと提携して、NBAのYouTubeチャンネルも開設

2019年03月31日 コラム Written by 川内 イオ

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 以前からアフリカ市場の開拓に乗り出しているNBA。2010年には南アフリカのヨハネスブルグにオフィスを開設。これまでにアフリカの7カ国、87箇所にバスケットボールの教育施設を設立してきた。また、2017年にはNBA Academy Africaを開設し、3名の卒業生をNCAA(全米大学体育協会)のディビジョン1(大学バスケットボールのトップリーグ)の大学に派遣している。

 さらに今年2月、国際バスケットボール連盟(FIBA)と共同で『The Basketball Africa League』を設立すると発表。これはアフリカの国境をまたいで12チームが参戦する新リーグで、2020年1月に開幕を予定している。現時点では、アンゴラ、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、南アフリカ、ケニア、エジプト、モロッコ、チュニジアの9カ国のチームが参加する見通しだが、ナミビアもリーグに参加するためにチームを結成する動きを見せるなど、参加国はまだ流動的だ。2019年の後半には、12チームを決定するために予選トーナメントが開催される。

 そして3月20日、NBAはYouTubeと提携し、サブサハラ地域のアフリカ諸国に向けてYouTubeチャンネル「NBA Africa YouTube」を開設したと発表した。2018-19シーズン残りの期間、毎週2試合、YouTubeチャネルでライブ配信する。さらに、ナイジェリア出身のアキーム・オラジュワンやコンゴ人のディケンベ・ムトンボといったアフリカ生まれのプレーヤーに関するドキュメンタリー、アフリカのYouTuberとのコラボレーションも予定している。

 引退した選手から現役まで含めると、アフリカで生まれたか、家族がアフリカ出身者のNBAプレーヤーは80人以上いる。現在進行中の2018-19シーズンも、アフリカ出身選手は13人メンバーリストに名を連ねており、フィラデルフィア76ersに所属しているカメルーン出身のジョエル・エンビードはリーグ屈指のセンターとして人気を博している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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