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eスポーツリーグ「NBA 2K eLeague」の人気拡大に注力するNBA 一般プレーヤーが参加できる賞金25万ドルの大会も開催

2018年10月06日 コラム Written by 川内 イオ

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 今年5月に開幕した、NBAの公式eスポーツリーグ「NBA 2K eLeague」。NBAがNBAのゲーム『NBA 2K』シリーズの発売元であるテイクツー・インタラクティブと組んで始めたこのリーグには、参加費75万ドルを3年間支払う17チームが参加した。

 各チーム6名のプレーヤーが所属し、今年3月に開催されたドラフトで1位指名された17人は3万5000ドル、それ以降の選手は3万2000ドルの給料を得る。

 大会形式は実際のプロリーグと同様で、レギュラーシーズンとプレーオフがゲームストリーミング配信サービスのTwitchで放送された。今年8月25日に迎えたファイナルでは、ニューヨーク・ニックス傘下のニックス・ゲーミングが優勝し、30万ドルの賞金を得て幕を閉じた。NBAによると、このファーストシーズンでは毎試合13万人から28万5000人がゲームを観戦した。

 セカンドシーズンはさらに4チームが加わることが決定。4チームとも、先の17チームと同じく参加費75万ドルを3年間支払う。リーグが21チームに拡大されるため、9月26日には拡張ドラフトが開催された。

 ファーストシーズンに参加した17チームは、所属する6名のうち、2名を指名してドラフトから保護することができる。保護されなかった68名(4名×17チーム)が拡張ドラフトの対象選手で、新加入の4チームは2名、ファーストシーズンに参加した17チームは1名だけ指名できる。どこからも指名されなかった残りの選手は、自動的に2019年のセカンドシーズン開幕前に行われるドラフト本番に回るという仕組みだ。

 そして、来年のドラフトに向けて、NBAは9月5日、「NBA 2K19 MyTEAM Unlimited $250,000 Tournament」の開催を発表した。これはアメリカにおけるプレイステーション4とXボックスの一般ユーザー参加型のトーナメントで、セレクションで好成績を収めた32名が参加。トーナメントの決勝は、来年の2月にニューヨークで行われ、優勝者が25万ドルを得る。このトーナメントは「NBA 2K eLeague」の有力選手の発掘も兼ねている。
 NBAは最終的に「NBA 2K eLeague」をグローバル化する計画で、日本からスター選手が出る日が来るかもしれない。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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