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ウサイン・ボルト、サッカー選手としてデビューなるか!? Aリーグでトライアウト

2018年09月02日 コラム Written by 川内 イオ

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 オーストラリアのプロサッカーリーグ、Aリーグに所属するセントラルコースト・マリナーズがこれほど世界から注目を集めるのは初めてのことだろう。このクラブでは現在、オリンピックで通算8個の金メダリストを獲得し「人類最速の男」と呼ばれてきたウサイン・ボルトが練習に参加しているのだ。

 プロサッカー選手への転向を宣言したウサイン・ボルトは、これまでドルトムント、南アフリカのマメロディ・サンダウンズ、ノルウェーのストレームスゴトセトで練習に参加してきたが、契約には至らなかった。

 4チーム目となるセントラルコースト・マリナーズでは、8月21日から練習に参加。
 8月31日にはアマチュアクラブ、セントラルコースト選抜とのプレシーズンマッチでデビューを果たしただ。ポジションは左サイドのアタッカーだった。

 このプレシーズンマッチは、テレビ局フォックス・スポーツでの生中継が決定。クラブ側は、10ドル、20ドル、30ドルのチケットを販売しており、1万人弱の観客が入ったと報じられている。

 ちなみに、Aリーグの2018-19シーズンの開幕は10月。ボルトはクラブと期限を設けないトレーニング参加に合意しており、開幕までの間に信頼を掴むことができれば、念願のプロデビューとなる。

 ボルトがプロになろうと、なるまいと、チームにいる限り世界中から脚光を浴びることを考えれば、セントラルコースト・マリナーズのマーケティング効果は絶大だ。実際、ボルトがオーストラリアに来てから連日のようにその言葉や様子が報じられている。トレーニングの初日には、100人のメディアが集まった。もしこの練習試合でボルトの名前が入ったユニフォームが売られていれば、空前の売り上げになっていただろう。

 Aリーグで契約に至らなければ、ぜひJリーグに来てほしい。実力は未知数だが、トレーニングに参加するだけでメディアとファンが殺到するのは間違いない。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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