アーセナルがクラブ初の公式スポーツバー&レストランを上海にオープン オフィシャルならではの豪華設備が話題に
2018年06月07日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
プレミアリーグのアーセナルが中国の上海にオフィシャルスポーツバー&レストランの1号店をオープンするのだが、その豪華設備が話題になっている。
複数の海外メディアによると、名称は「Arsenal Club Shanghai.」。店内には大きなスクリーンが備えられ、アーセナルの試合のライブ配信やオリジナルコンテンツが放送される。クラブや選手に関する品々も展示されており、フィッシュ&チップス、ハンバーガー、パイなど本場のファンのお気に入りのメニューを食べながら、アーセナルのカルチャーにどっぷり浸かることができる。
プロクラブが国外にオフィシャルのスポーツバー&レストランを開設すること自体が異例のことで、アーセナルにとっても初の試みなのだが、驚くべきはオフィシャルならではのサービスだ。なんと店内で「バーチャルスタジアムツアー」を体験できるのである。さらに、実物大の選手のホログラムも登場する。
「Arsenal Club Shanghai.」は、アーセナルが香港、マカオ、台湾を含む中華圏の独占ライセンス契約を結んだ中国企業Super Halo Sports Culture Developmentが展開しており、今夏には北京に2店舗目をオープンし、全国展開も予定しているそうだ。
ここ2シーズン、5位、6位と成績が振るわないアーセナルだが中国での人気は高く、中国最大のSNSであるWeibo(微博)での公式アカウントのフォロワーは470万人に達する。今年4月には世界最大の電気自動車メーカー・BYDオート(比亜迪汽車)がアーセナルとグローバルパートナーシップ契約を結んだ。
プレミアリーグのどのクラブにも先駆けてオフィシャルスポーツバー&レストランをオープンするのは、アーセナルが中国市場を重要視していることの表れと言えるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N
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