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インディアン・プレミアリーグが海外展開を計画 クリケット発祥の地イギリスで試合を開催か?

2018年05月30日 コラム Written by 川内 イオ

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 インドで開催されているクリケットのプロリーグ「インディアン・プレミアリーグ」(IPL)が、海外進出を計画しているようだ。

 IPLのインド国内での人気はうなぎのぼりで、テレビの視聴率は2016年のシーズンと比較して、2017年には22.5%アップした。それに伴いテレビ放映権料も高騰し、昨年9月、アメリカのメディア王、ルパート・マードック氏が率いるインドの大手メディア、スター・インディアがIPLと結んだ2018年から2022年までの放映権の契約は、史上最高の25億5000万ドル(約2883億円)を記録している。さらに、同社は2018年から2022年の間に開催されるクリケットの国際試合の放映権も、過去最高額の約1000億円で落札した。IPLに対する国際的な関心も高く、今年からオーストラリアとニュージーランドでの放送が始まっている。

 勢いに乗るIPLはリーグの拡大を目指しており、IPLの会長、Rajeev Shukla氏は、ドバイ、イギリス、アメリカに進出する可能性を認めている。IPLでは現在、8チームによるリーグ戦が行われており、その公式戦を海外で開催することが予想される。

 インドやイギリスのメディアの報道によると、最も有力なのはクリケット発祥の地であるイギリスだ。同国のスポーツファンは、他国のプロリーグを受け入れ、楽しむという実績がある。イギリスでは2007年からアメリカのプロフットボールリーグ(NFL)がロンドンで試合を開催しており、8万人以上を収容するウェンブリースタジアムで今年10月に行われる3試合のうち2試合もすでにチケットが完売するほどの人気を博している(もう1試合のチケットは未発売)。

 クリケットはイギリスの国民的スポーツであり、イギリス人選手も多く活躍しているだけに、NFLのようにIPLが受け入れられる可能性は高いだろう。インドメディアは、将来的にはイギリスにフランチャイズを置くチームが新設されるかもしれないと報じている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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