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パキスタンで「スーパーカバディリーグ」がスタート 海外選手も7カ国から計10人が参加予定

2018年05月05日 コラム Written by 川内 イオ

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 今年の5月1日、パキスタンで、同国初の国際スポーツリーグが開幕する。その名も、「スーパーカバディリーグ(Super Kabaddi League)」(SKL)だ。

 カバディはインド発祥のスポーツで、インドの国技ながら、地元メディアによると現在世界40カ国でプレーされており、特にパキスタン、インド、イラン、バングラデシュで人気がある。パキスタンは南アジア大会、アジア大会、カバディ・ワールドカップに参加し、何度かメダルを獲得している強豪国だ。

 SKLは、パキスタンの都市ラホール、ムルタン、グジャラート、カラチ、イスラマバード、グワダル、ファイサラバード、ペシャワール、カシミール、サヒワールに拠点を置く10チームでリーグ戦が行われる。

 開幕に先立ち、126人の選手がドラフトにかけられた。20人がプラチナ部門、90人がゴールド部門、16人が海外部門というカテゴリーに分けられ、最終的に各チームが10人の選手を選出。現地メディアによると、海外からはイラン、スリランカ、バングラデシュ、イラク、ケニア、日本、マレーシアから計10選手が参加するようだ(現時点で、日本人選手の名前は判明していない)。

 リーグ戦は5月10日に終了するためわずか10日間だが、開幕戦はラホールにある9万人収容のパンジャブスタジアムで行われることから、現地での盛り上がりがうかがえる。
 ノルウェーの国営通信会社テレノールの子会社テレノール・パキスタンなどがスポンサー契約を結んでおり、リーグ戦の模様はパキスタンの公共放送PTV Sportsで放送される。

 カバディのプロリーグとして成功しているのは、2014年にインドで発足したプロカバディリーグ(PKL)。2017年のシーズンは12チームが参加し、テレビ視聴者数は3億人を超えた。トップ選手の給料も開幕当初の200万円程度から1000万円程度にまで伸びている。

 SKLが成功すれば、PKLと合わせてカバディの選手の活躍の場も広がる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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