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カレッジフットボールの名将の年俸が史上最高額に! 急騰するヘッドコーチの年俸

2017年11月06日 コラム Written by 川内 イオ

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 アメリカの全国紙『USAトゥデイ』が、カレッジフットボールのヘッドコーチの年俸ランキングベスト20を発表。史上初めて年俸1000万ドル(約11億4000万円)を超えたヘッドコーチが現れて話題を呼んでいる。

 カレッジフットボールのヘッドコーチとして最高年俸記録を打ち立てたのは、ニック・セイバン氏。現在、アラバマ大学のフットボールチームを率いるニック氏の年俸総額は2017年シーズン、1113万2000ドル(約12億7000万円)に達した。

 ニック氏は、指導者としてカレッジフットボールとNFLを行き来し、2003年にルイジアナ州立大学のヘッドコーチとして全米王者に輝いている。2005年から2シーズン、NFLのマイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチを務めた後の2007年、8年間で総額3200万ドルの契約を結んでアラバマ大学のヘッドコーチに就いた。この金額は当時、カレッジフットボールの監督として最高額だった。

 就任以来、アラバマ大学を4度の全米王者に導いたニック氏は現在、カレッジフットボールナンバーワンの名将として呼び声が高く、年俸は右肩上がりでランキングもずっとトップ。2013年には554万5852ドル(約6億3300万円)になり、9年目の今シーズンついに1000万ドルを突破した。余談だが、ニック氏は2012年にジョージア州レイクバートンにある自宅、広さ約930平方メートルで寝室が6つ、浴室が9つある大豪邸を1095万ドルで売りに出したことがある。

 年俸ランキングの2位は、2015-16シーズ、2016-17シーズと2シーズン連続で最優秀監督賞「ポール・ベアー・ブライアント賞」を受賞したクレムゾン大学のヘッドコーチ、ダボ・スウィニー氏。2016-17シーズンにはアラバマ大学を破って全米王者に輝いたダボ氏は年俸852万6800ドル(約9億7300万円)を得ている。3位は、2014年までサンフランシスコ・49ersのヘッドコーチを務め、2015 年からは母校ミシガン大学で指揮を執るジム・ハーボー氏で、700万4000ドル(約7億9900万円)だった。

 ちなみに、20位のバッチ・ジョーンズ氏(テネシー大学)の年俸は411万ドル(約4億6700万円)。バッチ氏は2013年のランキングでは現在とあまり変わらない年俸486万ドル(約5億5400万円)で4位につけていたから、カレッジフットボールのヘッドコーチの年俸が急騰していることがわかる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
新刊『BREAK! 「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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