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イングランドサッカー協会がディズニーと提携 「プリンセス」というキーワードで女子代表に焦点を当てる

2017年08月04日 コラム Written by 川内 イオ

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 今年7月、イングランドサッカー協会(FA)がユニークな取り組みをスタートさせた。2020年までに女子サッカーのプレーヤーとファンを倍増させ、2023年までにイングランド女子代表が世界の舞台で成功することを目指して、ディズニーと3年間のパートナーシップ契約を締結。
 7月16日に開幕したUEFA欧州女子選手権2017のさなかに、5人の女子代表選手が登場するキャンペーンがスタートしたのだ。

 テーマは「プリンセス」という言葉の再定義。これは女の子が自分の夢に挑戦し、実現するのをサポートするためのキャンペーンで、各選手が「現代のプリンセス」になるための5つのキーワード「Be confident!(自信を持って!)」、「Be determined!(決意して!)」、「Be caring!(思いやりを持って)」、「Be kind!(親切に!)」、「Be fearless!(恐れないで!)」を掲げている。

 そして、同時に公開された動画の中でそれぞれの選手が、若い女の子たちに向けてメッセージを発している。このキャンペーンに対して、キャプテンのステフ・ホートンは「素晴らしいチームをつくるには、勇敢で強く、親切であることが重要です。そして、これらのことは女の子たちがディズニープリンセスからも学ぶことができるのです」とコメントを寄せている。このキャンペーンは、ハッシュタグ「#DreamBigPrincess」で展開され、ツイッター上でさまざまな投稿がなされている。

 現地メディア『Mirror』には、ディズニーの担当者のコメントが掲載されている。
「イングランドのライオネス(女子代表)とディズニープリンセスは、決意すること、優しさ、勇敢さ含む多くの特徴を共有しています。サッカー界とディズニープリンセスが手を結ぶことで、全ての若い女の子たちが活動的になり、大きな夢を持ち、願いを叶えるための助けになればと思います」

 これは、FAとディズニーの最初のキャンペーンで、今後、新たな取り組みが予定されている。契約の詳細は不明だが、単に女の子にサッカーの魅力を訴えるのではなく、「プリンセス」というキーワードで女子サッカーに焦点を当てるのは斬新で、その効果に注目が集まる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
新刊『BREAK! 「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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