柴崎岳はTwitterでも大人気? テネリフェから考える地域と結びつくSNS活用方法とは
2017年06月09日 コラム スポンサーシップ/パートナーシップ Written by SPODIGI
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今回は、柴崎岳選手も所属する、サッカー・スペインリーグ2部テネリフェによる、地域とのつながりを深めるとともにスポンサーへの価値を提供するSNSの活用事例をご紹介します。
テネリフェは、地元イベントに選手が参加する様子をTwitterに投稿し、注目を集めるとともに、スポンサー企業の製品をさりげなくPRしました。
(出典:スポーツ×スポンサー辞典『柴崎岳はTwitterでも大人気?テネリフェから考える地域と結びつくSNS活用方法とは?』2017年5月31日)
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■Twitterで地元イベントの様子をツイート
2017年5月23〜25日にかけて、テネリフェ島で「ガストロカナリアス2017」という地元の食に関するイベントが開催され、地元シェフによるコンペティション、その地域の食品のプロモーションなどが行われました。
このイベントには柴崎選手を含む、数名のテネリフェの選手が出席しました。
イベントに出席し、地元の人々と戯れる選手たちの様子を、テネリフェの公式Twitterアカウントがツイートしています。
その中でもとりわけ多くの「いいね」とリツイートを獲得したのが、柴崎選手が生ハムを切っているツイートです。
1468の「いいね」を獲得しており、他のツイートよりも多くの「いいね」を獲得しています。集合写真の「いいね」数と比べて約4倍の数字です。このことからも、柴崎選手がいかに人気のある選手かということが分かります。
今回は、テネリフェの公式Twitterアカウントで、このようなツイートを行うことで生まれる効果を考察しました。
■Twitterでイベントとスポンサー企業のPR
テネリフェは地元のイベントに参加している選手たちの様子をツイートすることで、このイベントや、スポンサー企業の製品のPRも同時に行っています。
柴崎選手が登場するツイッターには、
@GrupoMontesano(加工食肉食品メーカー)
@GastroCanarias(ガストロカナリアス)
@twitenerife(テネリフェの観光サイト)
@TurismoGobCan(カナリア諸島の観光・文化・ スポーツの政府公式アカウント)
というアカウントが含まれていますが、このうちの
@GrupoMontesano(加工食肉食品メーカー)
@twitenerife(テネリフェの観光サイト)
はテネリフェのスポンサー企業です。そして、この柴崎選手が切っている生ハムは、GrupoMontesanoの製品です。
これら一連の投稿には、選手たちがイベントで楽しんでいる様子を発信するだけなく、イベントとスポンサー企業の製品をPRするという目的があると推察します。
テネリフェの選手が生ハムを切る様子を投稿することで、「テネリフェの選手が切っているGrupoMontesanoのハムを食べたい!」と想起させることができます。また、Twitterという拡散性のあるSNSを活用しており、この生ハムや、イベントそのものを多くの人にPRすることができます。
その他、選手たちの集合写真にもスポンサー企業である、EGASETA Carnes de Confianza(テネリフェの加工食肉品メーカー)のロゴがはっきりと、絶妙なバランスで写っています。
おそらくこの企業のPRも兼ねて、ここまではっきり映るように撮影したのだと推察します。
このように、さりげない写真の中にも、きちんとスポンサーロゴを含めることで、スポンサーに価値を提供しています。
また、柴崎選手という新加入選手を起用している点も注目です。昨年のFIFAクラブワールドカップ決勝戦でレアル・マドリード相手に2ゴールを奪った柴崎選手は、移籍当初から注目されていました。
最初は環境になじめていないという報道も出ていましたが、こうした投稿をすることで「テネリフェ」という町に柴崎選手がなじんでいることを発信できます。柴崎選手としても、地域と密接に関わる機会を持つことで、プレー面でもいい影響が出るかもしれません。
そんな柴崎選手が地元のイベントに参加したとなると、イベントの注目度は上がり、認知の拡大につながります。GrupoMontesanoとしても、生ハムを切る柴崎選手の様子を公式Twitterに投稿してもらうことで、自然なPRとなっています。
このように、話題性のある選手を起用し、スポンサー企業の製品と選手を絡めた内容をSNSに投稿をすることで、効果的なPRが可能となります。
テネリフェの事例から見るように、TwitterなどのSNSは、スポンサー企業の商品をPRするプラットフォームにもなります。ただスポンサー企業の看板を配置するのではなく、ファンと双方向のコミュニケーションができるSNSを活用することで、地域やスポンサー企業に新たな価値を提供することができます。
■小さなクラブでも地域やスポンサーに還元できることは多くある
今回のテネリフェによるSNSを活用した事例のように、その地域やスポンサー企業に価値を提供する方法は数多くあります。SNSでの発信自体には費用がかかりませんし、簡単な方法で地域とスポンサー企業のPRを行うことができます。
また、地域と密着したイベントに選手と共にクラブが関わることで、その地域との強固な関係性をつくることができますし、クラブをより愛してもらうきっかけとなります。
そうした点でも、テネリフェの取り組みは、クラブとその地域の絆を深める、スポンサー企業に価値を提供する、この2つを盛り込んだ素晴らしい事例といえます。
東南アジアの選手を抱えるJリーグのクラブでも、選手に環境適応してもらうために、地域のイベントに参加したり、そこでスポンサー企業と触れ合う機会を設けたりすると面白いかもしれません。
SNSだけにとどまらず、地方の小さなクラブならではのスポンサーシップのアクティベーションの方法はまだまだ多くあるでしょう。これからもテネリフェのような小さなクラブから優れた事例が生まれることを期待したいと思います。
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●「不動産×スポーツ」シンプルかつ巧みな年間シート販売戦略(スウェーデン事例)<2016年3月10日>
【了】
記事提供:スポーツ×スポンサー辞典
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