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注目を集めるNBAのユニフォームの広告ロゴ契約 名門セルティックスは、巨大企業GEと契約

2017年01月30日 コラム Written by 川内 イオ

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 これまで、アメリカの4大スポーツ、バスケットボール(NBA)、ベースボール(MLB)、アメリカンフットボール(NFL)、アイスホッケー(NHL)では、ユニフォームにはチーム名しか記されていなかった。しかし昨年4月、NBAはオーナー投票により、方針を転換。ユニフォームに広告ロゴを掲示することを認可した。掲示が始まるのは2017-18シーズンからで、3年間、試験運用されることが決まっている。

 なぜ、ユニフォームの広告掲示に踏み切ったのか。アメリカでの報道によると、それはリーグとオーナー側の思惑が一致したからだ。NBAには収益分配制度があり、今回の広告料の半分はチーム、半分は収益分配用にリーグが得るとされている。広告によって収益分配金が増えれば各チームに振り分けられる金額も増えて、リーグの底上げになる。
 そして、ユニフォームに広告を掲示した企業がそのことを対外的にアピールするようになれば、NBA自体のマーケティング効果も高くなるという判断だ。アメリカ4大リーグがそれぞれファンの囲い込みを進めている中で、NBAの全30チームに30社の有力企業がスポンサーにつき、そのことを宣伝するとしたらマーケティング効果は計り知れない。

 現在、NBAは2016-17シーズン中(レギュラーシーズンは2016年10月25日~2017年4月12日)だが、広告掲示が許可される翌シーズンに向けて、昨年からチームと企業の契約交渉はスタートしている。

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズは昨年6月、他チームに先駆けてオンラインチケット販売大手のスタブハブ(StubHub)と広告提示契約を締結した。契約内容は明らかにされていないが、広告ロゴのサイズは2.5インチ(約6.3センチ)×2.5インチ(約6.3センチ)で、年間500万ドルの3年契約(推定)と報じられている。
 昨年10月には、サクラメント・キングスが食料品を扱うブルーダイヤモンド・グロワーズ社と、同サイズのロゴで、同じく年間500万ドルの3年契約(推定)を結んでいる。

 そして今年1月25日、ボストン・セルティックスは、2016年にボストンに本拠地を移した世界最大の多国籍企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)と複数年のデータ・アナリティクス・パートナー契約を結んだと発表した。報道によるとセルティックスのプレーヤーのパフォーマンス、けがの予防、ビジネスの最適化など、さまざまな分野でGEの専門知識を活用することを目的としたもので、ロゴの掲示も含まれており、2017-18シーズンからユニフォームの左肩にGEのロゴが入る。

 包括的な契約のため、ロゴ掲示の契約金額は不明ながら、通算17度の優勝を誇るセルティックスはセブンティシクサーズ、キングスよりも広告価値が高いとされており、アメリカのメディアは年間500万ドルを上回る金額と推定している。

 もともと収益力の高くないセブンティシクサーズとキングスだけではなく、名門セルティックスが広告掲示を決めたことにより、今後、他の人気チームも続々と広告契約の締結に動くと予想される。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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