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NBAがファンタジースポーツとコラボレーション! リアルタイムゲームアプリ「NBA InPlay」を導入

2017年01月05日 コラム Written by 川内 イオ

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 スポーツ観戦とゲームの両立を目指して、NBA(米プロバスケットボールリーグ)がこれまでにない挑戦を始めた。
 ファンタジースポーツというゲームを運営しているFanDuelという企業と提携し、NBAの試合を観戦しながらリアルタイムでファンタジースポーツを進められるようにすると発表したのだ。

 ファンタジースポーツは実在のプロスポーツチーム、選手を扱うオンラインゲームで、アメリカだけでプレーヤーが5700万人を超えるほど大流行している。プレーヤーはゲーム上で好きな選手を獲得し、チームを構成。実際の試合が開催されるごとに選手の成績(得点など)に連動して加算されるポイントを他のプレーヤーと競う。

 選手の実力や調子を見極める眼力が問われるゲームなのだが、無料版のほかに参加費を支払い、優秀な成績を収めると賞金が得られる有料版があるのが特徴だ。有料版の場合、参加費が数ドルから数十ドルに分かれおり、参加費に応じて賞金がアップする。

 1試合だけの成績を対象にしたものもあり、参加費25ドルで賞金が100万ドルを超える場合もあるというから驚きだ。2015年に主なファンタジースポーツ運営会社に支払われた参加料の合計は推定26億ドルとされており、プレーヤーの熱狂ぶりがうかがえる。

 NBAがこの大人気ゲームとのコラボレーションで完成させたのが、「NBA InPlay」。まず、ユーザーはその週にテレビ放送される複数の試合から1試合を選ぶ。次に、対戦する2つのチームから1チームを選択。NBAは1クオーター12分の4クオーターで試合が行われるので、自分が選択したチームからクオーターごとに活躍するであろう選手を1人選ぶ。

 このゲームの売りは、リアルタイムで得点、リバウンド、アシストなどのポイントが加算されるだけではない。各クオーターで1回、自分が「ここだ!」と思った瞬間に「ターボブースト機能」をオンにすると、48秒の間、選手全員のパフォーマンスに応じたポイントが加算され、さらにユーザーがあらかじめ選んだ選手にはボーナスポイントが追加される。

 参加費は無料で、ユーザーはNBAが主催するコンテストに参加することも、仲間内でゲームを楽しむことも可能。コンテスト参加者にはランキングに応じてNBAファイナルのチケットや、自動車情報サイト、オートトレーダー・ドットコムで使用できる3万5000ドル分のチケットなどの賞品が贈られる。

 ファンタジースポーツはテキサス州など一部の州では不正なギャンブルとして運営停止処分に遭うなど物議を醸す存在だが、NBAは参加費無料で賞金ではなく商品を提供することで訴訟リスクを避けているという。

 試合のリアルタイム視聴を増やすための試みとして、非常に興味深い取り組みだ。それまでファンはただテレビを眺めるだけだったが、ゲーム上とはいえ試合に参加することになる。12月22日から提供が始まった「NBA InPlay」は、時折、フリーズするなど不具合を示したそうだが、今後、ユーザーを増やすことができるかどうか、目が離せない。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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