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アメリカのプロラグビーリーグ、1年で終幕か!? ラグビー協会との対立が表面化し、存続の危機に

2016年12月28日 コラム Written by 川内 イオ

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 今年4月、アメリカでスタートした15人制のプロラグビーリーグ。サンフランシスコ、サクラメント、サンディエゴ、デンバー、オハイオに拠点を置く5チームが参加し、1チームあたり計12試合のリーグ戦(3回戦総当たり制)が行われて、7月にデンバーの優勝で幕を閉じていたのだが、なんと早くも存続の危機に立たされているようだ。アメリカ国内外の複数のメディアが報じている。

 報道によると、アメリカラグビー協会とプロラグビーリーグの間でもめ事が起きており、12月20日、リーグCEOのダグラス・ショーニンガー氏が選手に対して「4カ月以上の間、この問題を解決しようとしているが、残念ながら協会は応じない」「協会とリーグの合意が成立しなければ、プロ契約は終了する」という内容の手紙を送付したそうだ。

 協会との対立に端を発して、選手たちの給料の支払いも遅延。ショーニンガー氏は協会との交渉期限を30日間とし(詳細は不明)、「解決に向けて努力する」としているが、先行きは極めて不透明といえるだろう。

 開幕して間もないプロリーグが終焉を迎えるというは、珍しい事態だ。協会とリーグの溝は、それほど深いのか。この問題を詳しく報じているイギリスの大衆紙『The Guardian』によると、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリアの4カ国で行われているリーグ戦「PRO 12」の存在が浮かび上がる。

 「PRO 12」は北米進出を計画しており、「PRO 12」に参加するフランチャイズの設立について協会側と接触していた。これに対して、2015年、協会側とプロリーグ開幕に関して認可を得ていたリーグCEOは反発していたという。確かに、産声を上げたばかりのプロリーグ側にとって、「PRO 12」の参入は決して追い風にはならないだろう。

 この紛争とは無関係だが、リーグ所属の5チームのうち、サンフランシスコは既に解散を発表。2シーズン目に予定していたシカゴ、ボストン、ニューヨークへの拡大も、未確定で、カナダへの進出は、カナダのラグビー協会と交渉が決裂して破談に終わった。
 協会とのいざこざが解決したとしても、今後しばらくはいばらの道が続きそうだ。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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